八王子市にはNPO法人が250あります。市民活動団体は、サポート802（八王子市市民活動支援センター）に登録している団体が300以上あることから考えても、800～900団体位あると思われます。
昨年約500団体に運営状況のアンケートを取らせていただいたところ、福祉関係の団体が一番多いことがわかりました。高齢者の介護や福祉作業所をNPOが運営しているところが多いのも一因です。その次は子ども、文化と続きます。詳しくは八王子市市民団体実態調査アンケート実施結果をご覧ください。
八王子の活動で不足しているなと感じている部門は、若者支援です。
サポート802にも若い世代の方が、いろいろな悩みを抱えて来られます。仕事がないのでNPOで働けないか、まわりとうまくいかない、生きずらさを感じている等々…
いつも感じていました、この時代、若い人たちには生きづらい時代だと。
私が若かったころには、大学では遊んでいればよかったし（それの良し悪しは別として）、就職はいろいろな門戸が開かれていたし、何もできずに社会に出ても職場が育ててくれました。
今は就職をするのが目標になってしまって、本当に自分のしたいことを目標にできないし、会社も何もできない新人を育てる余力がなくなってしまっています。その結果、厳しい就職戦線を勝ち抜いてせっかく正規で会社員になっても2～3年で離職してしまう人たちが3割、非正規雇用者が約4割弱になっています。先日も非正規雇用ができる業種が増えたことが話題になっていましたね。
これらは若者の生活が安定しない→結婚ができない→子どもはどんどん減るというサイクルにつながり、若い人たちが将来に希望を持てない社会・国の未来はない！と私は思います。
話しがちょっとそれてしまいました。
これまで若い方たちの就労などに関する相談は立川市のNPO法人育て上げネットやたちかわ若者サポートステーションを紹介してきましたが、この7月に八王子にもはちおうじ地域若者サポートステーションができました。就職をはじめとして、いろいろな若者の相談に応じています。
またNPO法人地域の子どもは地域で育てるてとてでは新たに若者のサポートを始めようとしています。
八王子ではまだ目立たないけれど、インターネットカフェなどで夜を過ごしている若い人たちが確実にいます。
地域の小さな活動から若い人たちが孤立せずに、安心して働いて暮らせるまちになると良いですね。
それが社会に広がっていくことを願っています。
